ソロマイニング
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ソロマイニングとプールマイニングの大きな違いはたった一つです。
それは接続先の違いにあります。
ソロマイニングは文字通り、あなたのPC単体でマイニングを行い、報酬を獲得させる方法です。
そのため、プールマイニングのような面倒な手続を踏むことなく、手軽に始めることができます。
ただしそのためには常にQtを起動させ続けておく必要があるので、頻繁に起動と終了をくりかえすPCで行う場合はすこし面倒になります。
ソロマイニングの種類
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◆qtコンソールを使ったマイニング
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注)BitZeny-qt ver2.0.0以降のバージョンでは、setgenerateは使えません。
もっとも簡単な方法です。
qtに備え付けられた機能を使うことでminingをおこなう方法で、特に目立った設定が一切必要ないのがポイントです。
メリット
- とても簡単。
デメリット
- 細かい設定ができない。
- 現在の状況が判断できない(表示されない)。
1・QTの「ヘルプ」タブから「デバックウインドウ」を表示する
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2・コンソールタブを選択する
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3・コマンドラインを入力する
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これだけでマイニングが開始します。
デバイスマネージャーなどからCPUの稼働状況を確認すると、100%ですべてのコアとすべてのスレッドが稼働していることが確認できます。
getmininginfo で採掘ステータスを確認できます。
◆minerdを使ったマイニング
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すこし複雑な設定をおこなうことで、qtによるマイニングよりも効率的な結果を出すことが出来ます。
メリット
- 経過が表示される
- 細かく設定ができる
- 複数台でもマイニングできる
- プールマイニングを行える
デメリット
- 設定が複雑
- エラーも多種多様
- ウイルスチェックにひっかかる
1.マイナープログラムを入手する
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マイナープログラム(minerd)は以下のサイトから入手できます。使用可能なプログラムはOSやrig(パソコン本体)によって異なりますので、あらかじめ確認してからダウンロードし、使用してください。
なお、ビットゼニーで使用可能なマイナーは専用のプログラムでしか動きません。
かならず公式サイトからダウンロードし、使用してください。
- 注意
- minerdをダウンロードしたり解答しようとするとウイルスの警告が出る可能性が非常に高くなっています。これは過去に、minerdそのものにウイルスを仕込んで配布していたことがあり、ほとんどのウイルス対策ソフトでは暗号通貨で用いられているminerdのプログラムソースを意図的にはじくよう設定されているためです。
ですからウイルスソフトには、minerdを例外として隔離しないように設定する必要があります。(方法は各ウイルスソフトに準拠します
ダウンロードサイト
- BitZeny公式サイト
- Releases · BitzenyCoreDevelopers/cpuminer
有志作成 - 32bit SSE2有効ver(旧世代CPU対応)
- 64bit XOP有効 (Bulldozer以降のAMD CPU向け):リンク切れ
最新版高効率マイナー - Release yescrypt 0.5(bitzeny) 対応 · macchky/cpuminer
対応CPUの検証方法についてはマイニングとはをご覧ください。
2.Qtの設定を行う
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まずはクライアントソフトをサーバーとして設定させ、minerdを接続可能な状態にしなければなりません。
そのためには、Qtを立ち上げるときに読み込ませる設定ファイル(.confファイル)を作成します。
このファイルは、マイナープログラムを使ったソロマイニングを行わない場合や、接続状況が芳しくないので新しくノードを加える場合などの特殊な環境でなければ作成する必要はありません。
ファイルの場所は【C:\Users\(あなたのユーザー名)\AppData\Roaming\BitZeny】に保管します。(隠しファイルです)
隠しファイルの表示については各OSごとで確認してください。
テキストエディタ(メモ帳など)で以下の設定を入力し、「bitzeny」のファイル名で作成します。
rpcuser=x rpcpassword=x rpcallowip=127.0.0.1 rpcport=9302 daemon=1 server=1 gen=0
rpcuserおよびrpcpasswordは任意に変更してください(そのままでも構いません)。
作成された「bitzeny.txt」の拡張子をtxtからconfに書き換えれば設定ファイルの作成は完了です。
※2.0.x以降のバージョンで、rpcallowip=localhostを指定すると起動しなくなります。
なお、ブロックチェーンの同期がうまく機能しない場合は、confファイルの内容に
addnode=255.255.255.255:0000
というように付け加えることで、安定性を高めることができます。
追加可能なノード情報についてはC-CEX.com - Crypto-currency exchange / MultiWalletで閲覧できます。
LAPOOLで公開しているノードDNS Seed – LA Mining Pool
3.マイナープログラムの設定を行う
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ダウンロードしたマイナープログラムを正しく動作させるには、マイニングの動作先を自身のPCに設定し、動作させる必要があります。
そのため、解凍されたマイナー本体とは別に『.bat』通称バッチファイルと呼ばれる起動用の命令に補足を付け加えるファイルを作成します。
バッチファイルの右クリックメニューから編集を選択し、テキストエディタで内容を以下のように編集します。
minerd.exe -a yescrypt -o localhost:9302 -u x -p x
-uには前項で設定したID、-pにはパスワードを記述します。
編集が終わったら、拡張子をBATファイルで上書き保存します。
4.Qtを起動し、minerdを実行する
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すべての設定をおえて、Qtの更新が十分であれば、マイナーを起動させます。
3項で作成したBATファイルをダブルクリックすれば、コマンドプロンプト画面が立ち上がり、たくさんの履歴が表示されていきます。
採掘に成功したブロックが現れると、acceptedの文字とYESの表記が現れ、Qtの残高へと採掘されたビットゼニーが加わります。しかし、採掘直後のコインは、採掘承認が受理されるまで(およそ2時間半必要)は使用可能状況になりません。
MEMO
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localhostではなく、
rpcallowip=127.0.0.1 rpcallowip=127.0.0.2
などのようにアドレスを分けることで一つのqtで複数のマイナーから接続可能になる……らしい。